スイミングスクールで髪を乾かす

小学生の頃、週に2回、スイミングスクールに通っていました。泳ぎ終わって着替えたあと、大きな風が出る機械で皆で髪の毛を乾かしてから帰るのですが、ちゃんと乾かしたかどうか先生のチェックがあります。OKがでないと帰れません。
私は要領よくいつも一番に着替えて更衣室を出るのですが、毎回更衣室を出るのは一番始めの方、でも、スイミングスクールを出るのはいつも最後の最後でした。終わるのは暗くなってからなので、母が迎えに来てくれましたが、いつも遅いので疑問に思っていたそうです。
当時、長い髪をポニーテールにして通っていたのですが、乾かしても乾かしても全然OKがでません。そのうち、どんどん追い抜かれて、明らかに乾いていない人も、なんとなくスクールバスを待たせたらいけないという先生の配慮があったのか、すごくチェックが甘くて、子供ながらに不公平を感じていました。それが毎回なので、だんだんストレスに感じてきました。
ある日、やっぱり最初に出たのに最後になったので、入り口で待ってくれてる母親の顔を見た途端、涙が溢れてしまいました。母も察してくれたのでしょう。先生に直談判してくれました。先生は、「風邪引くといけないから」と母に言いましたが、母も「毎回見てたら、うちの子は一番に更衣室を出てくるのにいつも最後でおかしいなと思っていました。バスの生徒さんたちは明らかに乾いてない子も居るのに、バスの生徒さんも風邪ひきますよねぇ。」と私の気持ちを代弁してくれ、先生も「歩いて夜風に当たるから」とか「帽子をかぶったらいいですよ」とか訳のわからないことを言ってきましたが、それ以来、少しは帰るのが早くなったというようなことはなく、相変わらずでしたが、母が私のことをちゃんと見ていてくれたという安心感から、不思議と気にならなくなりました。あのとき、髪を少し短くするとか、すいて少なくするという選択肢は考えもつきませんでした。
今でも自分の髪をドライヤーで乾かすとき、ふとした瞬間に思い出してしまいます。私も母のように言わなくてもなんとなくでも察してあげれるような母親になりたいと思っています。N853_sensuwoaoguyukatadanshi500-thumb-260xauto

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